タコスとタコライスの違い

沖縄発のB級グルメとして知られるタコライスは、メキシコの郷土料理タコスをベースにして誕生しました。

では、もとになったタコスと、沖縄料理のタコライスにはどんな違いがあるのでしょうか?

実はタコスもタコライスも、肉とタマネギを調味料と一緒に炒めたタコミートをメインに、チリベースのサルサソースをかけて食べるという点では共通しています。

ただ、タコスではこれらの具材をトウモロコシ原料のトルティーヤという生地に巻いて食べるのが一般的であるのに対し、タコライスはその名の通り、皿に盛ったご飯の上にタコミートやサルサソースをかけて食べるのが主流となっています。

トルティーヤは日本ではあまり一般的ではないため、どうしてもコストがかかってしまうのですが、日本の主食であるライスにかければそのぶんコストを節約することができるため、円高だった当時の日本ではコストパフォーマンスの良い料理として人気を集めたのでしょう。

ちなみにタコスとひと言にいってもいろいろなバージョンがあり、大きく分けるとメキシカンタコスアメリカンタコスの2種類に分類されます。

どちらもトルティーヤで具材を包む料理なのですが、メキシカンタコスではカルネ・アサダというサイコロステーキや豚肉を細長く裂いたものの上に、みじん切りにしたタマネギやシラントロというハーブを加えたものを、柔らかいトルティーヤ(ソフトタコ)に包んで食べます。

一方、アメリカンタコスはスパイスで味付けされた牛挽き肉やトマト、チーズ、レタスなどの具材を、U字型に曲げて油で揚げたトルティーヤ(ハードタコ)で包んで食べる仕組みになっています。

このアメリカンタコスは、アメリカ人が独自にアレンジしたメキシコ料理=Tex-Mexと呼ばれており、本場メキシコのタコスとは似て非なる物として認識されています。

ただ、日本ではアメリカンタコスの方が主流だったため、沖縄発祥のタコライスも、チーズやトマトなどの具材を加えたアメリカンタコス風のものに仕上がっています。

なお、アメリカンタコスでは他にもスクランブルエッグやベーコン、ハムなど、アメリカで好まれる食材が多用されますし、日本のタコライスもいろいろなアレンジを加えて提供されていますが、元祖タコライスことパーラー千里のタコライスは創業当時から変わらず「ご飯とタコミートのみ」だったそうで、そのシンプルさは本場メキシカンタコスに通じるものがあると言えそうです。

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